上の廊下山行報告

メンバー
波多野、西田(報告)

日程
2016年8月13日~8月15日

8月13日
扇沢,6時30分_黒部ダム,6時40分_平ノ小屋,9時30分_東沢谷出合入渓,12時00分_口元ノタル沢出合,15時30分_幕営地,16時30分

8月14日
幕営地,6時30分_広河原,7時00分_金作谷出合,8時30分_立石奇岩,12時10分_薬師沢小屋,14時50分_薬師沢左俣出合 幕営,16時45分

8月15日
薬師沢左俣出合幕営地,6時10分_左俣のゴルジュ,7時40分_左俣最後の滝,8時45分_北ノ俣岳登山道,9時50分_飛越新道登山道口駐車場,14時30分
  
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上の廊下に行きたい気持ちは強く、どこに行きたいかという話になれば、上の廊下へ行きたいと話していました。
しかし、波多野さんは2011年に遡行済ですので、なかなかチャレンジできる機会は少ないだろうと思ってましたが、今お盆の連休、八久和川の計画が流れ、そしてメンバーも私と波多野さん2人になり、私が、かねてより行きたいと言っていたからと思うのだが、
波多野さんからの、「上の廊下にいく?」の問に飛びつき、遡行してくることができました。


2009年に波多野さん、平成山岳会の田中さん、在間さん、私の4人パーティでこの上の廊下を計画しているのだが、
水量が多く、全く歯が立たずルートを変えたことがあります。

その時の報告がこれ
http://www.ab.auone-net.jp/~cac/CACHPHoukoku090808-12.html

黒四ダムより上流は、かたかなのコの字型に大きく蛇行して流域面積は広く、そして降雪期は、1か月のうち20日間は雪が降り、1日あたり1メートルの降雪量で蓄えられた大量な雪の雪解け水を集め、3000メートルの北アルプスから富山湾の0メートルまで滝のように流れ落ちる。

黒部の流れはどこよりもつよく、削られた谷はどこよりも深い。


2009年にチャレンジしたとき、少し黒部の本流を渡渉したのですが、強い流れと、水量は恐怖で、人間が遡行できるなんてすごいことだと話していました。
2011年には、波多野さんが、遡行し、水量が減った年なら、黒部川の水は凶暴ではなく、遡行できると聞いていましたが、私には2009年の凶暴なイメージしかありませんので、この黒部を遡行できるなんて、どんなに素晴らしいことかと思う反面、恐怖で足がすくんでしまうように、緊張して遡行の日まで過ごしました。

波多野さんが遡行した報告がこれ
http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/blog-entry-315.html

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8月13日

扇沢トローリーバスは始発、6時30分に乗る。
日程にも余裕がある今計画ですので、10時00分発の平ノ渡は、無理してまで間に合わなくても良いし、12時00分発に乗ろうと話していたが、
歩いているとどんどんスピードが上がって9時30分より前に平ノ小屋に到着。小休止時に、波多野さんは持ち込んだ500mlのビールでガソリン注入。
私も、ビールを誘われるが、黒部の水量が恐怖なので緊張して固く、お断りする。

ダム湖が終わると沢の水量が遠くに確認できるが、水量が少なく、黒部川ではないような穏やかさに見え、ほっとする。

東谷沢出合につくと小屋に寄ることなく準備して入渓。

熊ノ沢へ渡渉するもやはり水量は少なく、気持ちに余裕ができた。
やはり、昨シーズンの降雪量が劇的に少なかったので残雪が少ないのと、台風も一度も上陸していませんので降水量も劇的に少ないので、
あまり例年の8月にはないくらいの、水量の少なさではないでしょうか。

上の廊下に入りそこそこすると2人とも竿を出して離れて遡行する。
下の黒ビンガに入ってからはお互い離れずだが竿は出したまま渡渉を繰り返す。

魚がいる気配がないのと、渡渉の集中を妨げるので竿をかたずけ口元ノタル沢のゴルジュを越える。

下の黒ビンガの中、よい幕営地がありそこで1日目終了。

私は坊主で、波多野さんが1匹釣ったものの、腰の袋が破れ逃がしてしまい、幕営地では魚の気配がないので竿は出さず魚のない夜を過ごす。

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口元ノタル沢のゴルジュ

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8月14日
 
幕営地から30分ほど歩くと、黒五跡と呼ばれる広河原に出た。
上下の黒ビンガに挟まれたところにこんな穏やかな天国沢があるなんて!

水量が少ない今回の黒部でも、上の黒ビンガでは何度か泳ぎで突破するポイントの出てきた。やはり水深が深いと恐怖だ。
波多野さんは冷たい黒い川に果敢に飛び込み突破する。

金作谷を越え波多野さんが2011年に高巻したところも泳ぎで突破すると、
あとは、薬師沢小屋まで天国沢の河原歩きでむつかしいところはない。

ああそうだ、へつりをしていたとき少しむつかしいところで波多野さんにスリングを投げてもらった。スリングをつかんだ瞬間、気を抜いて激流の流心に落っこちた。
引っ張りあげてもっらたのだが、激流になっているとこの流心に落ちると水圧がすごく自分ではどうすることもできなかった。

波多野さんありがとう助かりました。

小屋によらずそのまま薬師沢に入り薬師沢左俣出合で幕営
この日も幕営地では竿を出さず魚なし。

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黒五跡

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上の黒ビンガ

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単独川下りの登山者

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カッコいい波多野さん

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立石奇岩

8月15日

薬師沢左俣は、今回の遡行が初めてで、美渓だよと、波多野さんが紹介してくれたのだが、想像以上で滝、ゴルジュ、草原の源頭がすばらしい。
しかし、3日目はずっと雨でガスがかかり、残念。

晴れた温かい日にもう一度、薬師沢に登りに来なきゃ。

土砂降りの中、飛越新道はいつもより増して、ぬかるみで、数えきれないくらい転び尻餅をついて飛越トンネル駐車場に下山した。

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薬師沢左俣のゴルジュ

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登山道で出会ったチングルマ


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例年より水量が少ないとはいえ

念願の上の廊下を遡行でき、最高!



北アルプス:猿倉~白馬~朝日岳~親不知

日にち:7月30日

メンバー ハヤブサ グリズリー   (記)コンドル 他5名

 

第6回目のカモシカ山行に行って来たので報告します。



猿倉(発7/30 2:35)~親不知(着7/30 22:26) 所要時間19時間51分



仕事終わって即スタート地点の猿倉に集合し、睡眠ゼロのまま出発する。

軽量・速攻でのスタイルではあるが、流行りのトレランでは無い。

「カモシカ」の名の通り我々は群れて行動するのである。

しかし気負った若い雄シカ達は、白馬の大雪渓を駆け上がって行く。

そして白馬の山小屋で皆の到着を待つ。


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白馬岳の山頂から駆け下っては、雪倉岳・朝日岳などのポイントで皆の到着を待つ。
 

この無駄に体力を消耗するやり方で、後半バテて来るメンバーが現れる。

また、古傷を悪化させてしまったり、転倒して膝を痛めたりして、手負いの仲間が出て来た。
ここまで来たら引き返すこともエスケープも大変である。痛み止めの薬を飲んで騙しだまし歩みを進めてもらう。
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犬ヶ岳から白鳥山までのアップダウンは、本当にきつかった。




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暗闇の中を、鮭の様に日本海を目指して下る。
海岸沿いの国道を走る車の音が聞こえるが、なかなか着かない。気だけが早まってしまう。
この時僕は、今回を最後にカモシカ山行は引退しようと決めた。
ようやく親不知観光ホテルの明かりが見えて到着することが出来た。

ホテルでビールを人数分買い込み、海岸に下りて日本海を見ながら細やかな打ち上げを行う。

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星空ビバークして、始発の電車に乗って帰りました。
少し落ち着いたら来年もカモシカやって見たくなりました。



 


 


 

8/5 上高地16:30~明神館~ひょうたん池手前19:30

8/6 ひょうたん池手前7:00~明神東稜~第1階段(3ピッチ)~小ピーク~らくだのコル~バットレス(3ピッチ)~明神岳15:00
8/7 明神岳6:00~前穂高岳~A沢下降~奥又白池~中畠新道〜パノラマコース~徳沢~上高地16:30

メンバー:鋼のリーダー、若きクライマー、元グリズリー、ハヤブサ(記)

当初、剱岳に行く予定であったが、雪渓の状態が悪いこと、天気が悪くなるとの予報から、行き先が明神岳に変更となった。天気予報は剱岳とは異なる別の場所の予報を見て判断していたことが後で発覚したのであった。ま~それもよしである。

1日目 ハヤブサは歩いていて、すぐに息があがっていた。他のメンバーについていくことができなかった。たぶん、先週末のかもしか山行での約20時間の激闘の疲れがとれていなかったのであった。それに加え、2日連続、名古屋での大雨による電車ダイヤの乱れによる帰宅難民になりかけたことによるダメージもあり、体の調子がいまひとつであった。歩きながら、明朝、体の調子が悪ければ、一人、上高地に下山しようと考えていた。

2日目 朝、体の調子は昨日より良くなっていた。本調子ではないが、天気が良い登山日和、目的地の明神岳もくっきりと見えた。これは、もう行くしかない。
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天気が良く、日差しが強く暑い日となった。たくさん汗をかき、喉が渇いた。喉が渇くも、このルートは水場が無かった。本日もビバーク予定のため、節水する必要があった。水を飲みたいけど、飲めない。砂漠の民は、こんなにも渇いた生活を毎日しているのだろうか。そんなことを考えながら、渇きに耐え、クライミングをした。

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こんなに渇いた登山は初めてだ。厳しい。厳しいなか、ようやく明神岳に登頂した。
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ここで力尽きた。早速、テントを張った。
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こんな絶景ポイントでの幕営は初めてだ。からからに渇いていたことも、忘れてしまっていた。
山の稜線、刻々と形を変える雲、色が次第に変化していく太陽、満天の星を眺め、ぜいたくな時間を過ごした。
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3日目 前穂高岳からA沢を下降し、奥又白池を目指した。この日も暑かった。A沢の下半部には雪渓が残っていて、雪を食べ、雪溶け水をペットボトルに入れた。前穂高北尾根を見ると、クライミングを楽しむパーティが見えた。松高ルートであろう。いつかは登ってみたいものだ。奥又白池に到着し、水場へ直行した。昨日の渇きも潤すため、水をがぶ飲みした。体は疲れていた。もう、よれよれであった。なんとか徳沢までたどり着き、ソフトクリームとファンタを体に流し込んだ。これで元気が出て、上高地バスセンターまで歩き切ることができた。しかし、雪渓の水、ソフトクリーム、ファンタのドーピングをしながら、歩き続けた体は限界に達していた。その後、数日間、下痢、嘔吐に悩まされるのであった。
体の調子を見極めることも大事なことだと再認識した。また、今度、剱岳に登れるように体を鍛え、練習しようと思う。

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