オートルートとはフランス語で「高き道(La Haute Route)」を意味し、フランスのシャモニーからスイスのツェルマットまでの総延長120kmのルートを指すことが一般的。シャモニーはフレンチ・アルプスの最高峰モンブラン山麓の町で、そこからスキーヤー達はスイス・アルプスのマッターホルンを西に構えるツェルマットを目指す。日本オートルートはそれにあやかり、槍ヶ岳をマターホルンに見立てて立山から稜線をつないで槍ヶ岳を目指すスキー・ルートとして有名。でも実際スキーを履いたところは一ノ越、薬師から三俣蓮華までの区間、それと飛騨沢くらいでした。あとは板を背負って乾いた夏道の上を歩くか急登にピッケルとアイゼンでしがみついていたので、どちらかと言えば縦走に近い感じ。。それでも一ノ越や黒部五郎と三俣蓮華のカールなど、壮大な斜面を独占して滑るのは圧巻でした。 

ルートの〆は通常槍ヶ岳から槍沢を滑って上高地に出るのが一般的なようですが、上高地までの長い歩きと駐車場へのアクセスを考え、僕達は飛騨沢を滑って新穂におりました。が、槍平小屋から白出沢までの登山道はこの時期まだ藪と倒木に覆われていて通行困難。特にスキーをザックに括り付けての藪漕ぎは最悪。結局思うように前へ進めず、途中でビバークを余儀なくされました。更に白出沢にまだ橋はなく、前日から降り続ける雨で増水した川に腰まで浸かってスクラムを組みながら渡渉。そこから濡れて更に重くなったギアを背負って新穂高温泉へ。図らずも、想い出に残る下山になりました。。

今回の書き込みでは行程全般の報告のみ。毎日の記録は今後個別に書き込んでいきます。

行程概要
 4月28日:室堂〜一ノ越 〜(龍王岳)
〜(鬼岳)〜(獅子岳)〜ザラ峠
 4月29日:ザラ峠〜五色ヶ原〜鳶山〜越中沢岳〜スゴ乗越
 4月30日:スゴ乗越〜間山〜北薬師岳〜薬師岳〜太郎平
 5月1日:太郎平〜太郎山〜北ノ俣岳〜赤木岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六小屋
 5月2日:双六小屋〜樅沢岳〜槍ヶ岳〜飛騨沢ブドウ谷付近
 5月3日:
飛騨沢ブドウ谷付近〜新穂高温泉
  (註:括弧内の山はトラバースしてピークを巻いたことを示す。)
 
メンバー
 グリズリー、ブナ(記)