愛知からは馬鹿しか行かないと思われる大滝沢に行ってきました!大きく開かれた広い谷底には目一杯日の光が注ぎ込み、水は青く透き通る。そんな明るい谷にナメと変化に富んだ滝がどこまでも続く、これまで見たこともないタイプの美しい沢でした。愛知からのアプローチは高速道路を乗り継いで片道8時間。それでも行く価値は十分あったと満足しています。

大滝は巻きましたが、その他は概ね直登できました。ホールドは基本的に豊富で、「ここにこんなホールドがあればなぁ」というところにそんなホールドがちゃんとある、至れり尽くせりの親切で楽しい滝が多かった印象です。だから美しいだけではなく、登って楽しい沢でもありました。

自分たちは潜滝で脱渓する計画でしたが、あんまりにもノンビリ歩きすぎて終盤帰りの時間が気になってきたので、一つ手前の支流から登山道へと抜けました。でも下山途中に出会った地元の方々と思われる別のパーティーによると、更にそのもう一つ手前の支流が水も冷たく登山道までの十数メートルの苔むした渓相が美しいとのことでした。

長距離ドライブの末にたどり着く美渓だけに、できれば土曜日の午後に入渓してどこかで幕営し、日曜日の午前中に下山できれば効率的なんですが、快適に眠られそうなテン場はありません。広い沢筋の両岸には基本常に大石が転がり、そこから緑の濃い斜面が急激に駆け上がって「U」字型の深い谷を形成しています。また魚影もありませんでした。


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入渓直後の蓮瀑

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基本的に広くて赤いナメ床が続く。両岸は切れ上がって急峻。

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しばらくすれば大滝が現れる。

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スケール感が伝わらないので、ウルフと大滝。
(滝の足元にいる小ちゃいのがウルフです。。) 

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大滝を越えてもまだまだ見所は続く

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残念ながら魚影は無し

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水はそれほど冷たくなく、ちょうど良くて心地良い

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大滝より上にも楽しい滝がたくさん

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でも滝と滝の間はこんななので、コース・タイムは伸びがちに

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最後は並走する一般登山道で下山


コース・タイム

 0700:入渓(滑川温泉)
 0800:大滝
 1320:脱渓(潜滝の一つ前の支流との出会い
 1500:下山(滑川温泉)

メンバー
 ウルフ、ブナ(記)