山岳同人グリズリー

愛知の山岳同人「グリズリー」の山行記録

カテゴリ: 沢登り

4月22日、ドラゴン、ハヤブサで鈴鹿釈迦ヶ岳の焼合谷に行ってきました。
釈迦ヶ岳は山頂に、お釈迦様の像があるかと思っていましたが、その山容がお釈迦様が横になっているように見えることからその名が付いたそうな。
尾高キャンプ場下の駐車場からスタートし、スリット堰堤から入渓。女朗滝辺りから尾高山へ出られるが、釈迦ヶ岳山頂を目指して歩きました。山頂まではなかなかのロングルート。上部は岩ゴロゴロでアルパイン的な雰囲気のある沢でした。釈迦ヶ岳山頂は風が強く、早々に下山開始。東尾根はヤセ尾根で大変、危険でした。また、ルーファイが求められる道で、登山道を知らせるテープはあるが、季節的にツツジが咲いていて、ツツジの花が目印のテープかと見誤り、ルートを間違えることが度々ありました。後方のドラゴンからの適確な指示によりルート修正し、無事に下山。下山途中でアナグマに会いました。前方からひょこひょこと歩いて現われ、こちらをチラリと見てから山の奥へと消えていきました。
焼合谷は女朗滝から尾高山にぬければ、初心者向けのほど良い沢、釈迦ヶ岳までつめれば、ロングルートの歩き応えのある良い沢と思いました。今回の山行では、膝がガクガクになるくらいの良いトレーニングになりました。お疲れ様でございました。

打込谷にドラゴン、N氏、ハヤブサで行ってきました。
当初は2泊3日の予定でしたが、度重なる高巻き、久々の重装備による体力不足等により4泊5日の行程となりました。山の厳しさを痛感した山行でした。事前準備、入念な計画、ルートファイディング、基礎体力等、色々と勉強になった山行でした。

7月22日 第一ゲート~広河原
久々の泊まり山行で重装備となり、荷物が重く初日は広河原泊まり。広河原にて、ゆっくりと英気を養い明日に備えました。ただ、ここには蚊よりも小さな刺す虫がたくさんおり、小さい虫なのに蚊並みのストレートパンチが無数に飛んでくる「閃光のジャブ」を夜通し喰らい続け、ボコボコの状態で2日目を迎えた。

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7月23日 広河原~旧道途中~本流遡行~打込谷出合手前600m地点
旧道を通り、打込谷出合まで行く予定であったが、途中で道を失い本流を遡行することとした。しかし、本流はゴルジュ、流れが強く3人でスクラムを組むも流されてしまう場面もあった。ドラゴンが対岸に泳ぎ、後続を引っ張りあげ、そして遡行不可能な箇所は高巻きを繰り返した。高巻きは傾斜がきつく厳しいトラバースとなった。高巻き中、倒木の多い樹林帯を進んでいると、不意に右からコークスクリューパンチをもらい、コーナーポストまで吹っ飛ばされた。コーナーポストで体勢を立て直し、懸垂下降で沢まで降り、2日目を終えた。

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7月24日 打込谷出合手前600m地点~出合~1550m地点
3日目も高巻きに苦しめられた。出合にある極上の幕営地を横目に先を急いだ。打込谷に入り、水量は減ったものの越えられない滝がでてくるため、高巻きを強いられた。懸垂下降で沢に降り、大滝の前で3日目を終えた。

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7月24日  1550m地点~笹ヶ岳山荘テント場
4日目、頑張って下山するつもりで出発。大滝をどう処理するかで悩んだ。度重なる高巻きに疲れ直登する案もでたが、やはり安全第一で朝一番から高巻きを始めた。地形図を見ると、緩やかな斜面の先を出れば2段の滝の先に出られそうだった。そして、これが最後の高巻きとなった。ここから打込谷の楽しい沢歩きが始まった。

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大きなナメがたくさん現われた。木の年輪のようなナメもあった。
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ナメをどんどん進んだ。
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どんどん高度を上げて行きました。今日の行程は長い。1550mから笹ヶ岳稜線2760mまで、一気に駆け上がらなければならなかった。
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振り返るとこれまで歩いた沢筋が見えました。まだ稜線までの道のりは長い。
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稜線が見えてきたがまだまだ、先は長い。N氏の歩くスピードは速い。ハヤブサはどんどんと離されていく。2~3歩、歩くと息があがり、立ち止まっては進み、立ち止まっては進み、呼吸があらく、少し意識がもうろうとしてきた。ドラゴンとN氏の声の方向に進んだ。日没まで残り2時間あまり。

ドラゴン「ハヤブサ、ここでビバークしたらどうだ。俺らは稜線まであがり、また迎えに来る。」

ハヤブサ「最後の力をふりしぼるから、最後まで行かせてくれ。」
    「何があっても、タオルは投げないでくれ。」

ドラゴン「ハヤブサ、お前。分かった。」

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日没間際、19時頃、稜線へと出た。N氏は先に稜線にあがり、各方面に無事であることの連絡に走っていた。ドラゴンは稜線で待っていた。穂高連峰から満月があがりかけてきたころ、ハヤブサは一人、岩に座りこんでいた。

ハヤブサ「燃え尽きたぜ。。。真っ白にな。。。」

これまでの道のりの厳しかったこと、無事に稜線に立てたことなど、涙がながれてきた。

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消灯間際にもかかわらず、ご対応いただいた笹ヶ岳山荘のスタッフに感謝します。

7月25日 笹ヶ岳~笹新道~新穂高ロープウェイ
天気は快晴、笹ヶ岳からの縦走路を楽しみながら、下山した。

今回の山行ではグリズリー始め、各山仲間に大変ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。今後、計画の段階から安全に十分留意して、山にのぞんでいきたいと思います。山では何が起きてもおかしくない。今回の山行は、一生涯忘れることはないだろう。
今回の山行では、ドラゴン、N氏には大変お世話になりました。ありがとうございました。

ハヤブサ(記)






2021年4月24日8:30~13:00
鈴鹿 カズラ谷 沢登り
宮妻峡~カズラ谷遡行~10m滝~S字スラブ滝~かずら谷道~宮妻峡

やまさん、ハヤブサでカズラ谷に沢登りに行ってきました。
4月の沢は少し水が冷たく感じるものの歩いて体が温まってくると、特に水の冷たさは気にならない程度でした。
登れる滝が連続であり、難しいと感じれば巻くこともできるので、初級者向けのほどよい沢という印象でした。

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S字スラブ滝も巻いて逃げることもできたが、果敢に挑んでみた。

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カムは0.5以上のものが使い勝手が良さそうです。
登りつめていくと、昔、炭を生産していた釜の跡があった。一昔前は、こんな山奥で仕事をしていた人達がいたのだなあと、ひとあし遅く散りゆく山桜の下で感慨にふけった。

ハヤブサ(記)

グリズリー企画 比良の名渓 白滝谷に沢登りに行ってきました。

9月27日(日) 8:30~16:40
メンバー:ウルフ、やまさん、やす、新人、ハヤブサ(記)
コース:367号沿い駐車場~牛コバ~白滝~夫婦滝~白滝山~三の滝~367号沿い駐車場

天気予報は曇りのち晴れ、徐々に天気は回復し晴れる予報ではあったが、時おり雨がぱらつく微妙な天気。沢遊びするには、少し肌寒いコンディションでした。しかし、沢に入れば、肌寒いことを忘れ、今シーズン最後の水遊びを堪能することができました。
白滝谷は平行して登山道もあり、何かあればエスケープすることもできたが、計画通り夫婦滝まで遡行することができました。沢のグレードは1級程度、難しいところは容易にパスすることもできるし、敢えて難しいところをチャレンジして進むこともできる。
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そうこうしていると、ウルフの目が輝きだし、先頭を歩き隊を引っ張っていく。
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ウルフ隊長のスパルタ沢教室が始まった。ウルフは、グリズリー最強クライマーといっても過言ではないだろう。沢登りも華麗に岩をかけ登っていく。そこは巻いてもいいのではないかというところも突っ込んでいく。ウルフには登れても、僕には登れない。ウルフにシュリングで上から引っ張ってもらい、下からプッシュしてもらい、なんとかよじ登った。
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日差しがあれば、もう少し雰囲気の良い感じになる渓相ではあったが、太陽は長く顔をだしてはくれなかった。それでも、今シーズン最後の水遊びを楽しむ。

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昼を過ぎ、そろそろ遡行終了ポイントとなる夫婦滝が近づいてきた。

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これが夫婦滝かと思ったが、この少し先に立派な夫婦滝がありました。

夫婦滝から一般登山道にあがり、白滝山を目指します。
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その途中、秋の味覚を発見。
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素晴らしいナメコに出会うことができました。

行動時間8時間しっかりと山を歩き、比良の名渓を楽しんだ1日でした。
参加された皆様、お疲れ様でした。



山行日:2020.08.30
山域:鈴鹿
形態:沢登り 
メンバー:ハヤブサ・ツッチー・ドラゴン・Y(記)
コース:7:35神崎橋~神崎川~10:50下谷尻谷~北谷尻谷~14:50銚子ヶ口~神崎橋16:20

久しぶりの沢登りです。

神崎川行くので、モンベルのフロートベストを購入し泳ぎ沢へ備えた。

神崎橋からゲートを越え発電所の取水口までは舗装道の林道歩き。しかし朝も早いが、日差しが強く汗だくとなり、単調な道路を歩くのは気持ち的にも疲れる。

取入口で沢装備を整え遡行開始。泳ぎの箇所はフロートベストのおかげで楽に泳げた。S字ゴルジュは水流で押し戻されるがなんとか泳ぎ?突破。

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下谷尻谷への入り口は、ゴルジュとなっており薄暗く、見た感じも不気味だ。ゴルジュへ進むと10mほどの滝が現れる。水流が激しく、岩側から登る。仲間を踏み台にし助け合って登り越えるのは、沢登りらしい突破だった。
その後も小滝軍が現れ岩が多い沢だ。
そんな沢に一つだけ静かなところが突如現れる。コリカキ場だ。

コリカキ場からは北谷尻谷を遡行し、時間が迫って来るのでルートを変更し銚子ヶ口へ行く谷を登りつめた。

東峰へ登り、銚子ヶ口山頂へ行くも眺望がないのですぐさま下山。

久しぶりのロングコースだった。

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